Webサイトの表示速度の改善方法を紹介!メリットや測定方法も
Webサイトの表示速度とは、ユーザーがWebサイトのリンクをクリックして、ページがしっかりと表示されるまでの時間のことを指します。表示速度が遅いとWebサイトの運営においてさまざまなデメリットがあるため、コンバージョンを高めたい場合は表示速度を早めることが大切です。
当記事では、Wenサイトの表示速度に悩んでいる方に向けて、表示速度を改善するメリットや遅い原因・改善法などを解説します。ぜひ、自社サイトの表示速度の改善にお役立てください。
【この記事はこんな方におすすめです】
- 自社サイトのページの表示が遅く原因がわからない方
- Webサイトをこれから作ろうとしている方
- 自社サイトの表示速度がどれくらいかわからない方
Webサイトの表示速度を改善するメリット
Webサイトのページの表示速度は、SEOにおいて重要な役割を果たしています。例えば、Webサイトの表示速度が遅いと、すぐにユーザーがサイトから離脱してしまう可能性が高いです。離脱されるとサイトを見てもらえないため、当然成果につながる可能性も低くなります。そのため、Webサイトの表示速度をできる限り早くすることが、多くのユーザーにWebサイトをしっかり見てもらうコツの1つになります。
以下では、Webサイトの表示速度を改善することのメリットを詳しく解説します。
顧客満足度が高まる
Webサイトに訪問するユーザーは何かしらの悩みを抱えているため、早く悩みを解決したいという思いを持っています。急ぎの悩みであるほどユーザーが焦りを感じているため、なかなかサイトが表示されない場合はすぐ離脱されてしまうでしょう。
一方でサイトの表示速度が速いとそれだけ早く問題も解決するため、快適にサイトを使えることで顧客満足度が上がります。サイト上の他のページもストレスなく閲覧できるため、サイトへの信頼度も高まります。
コンバージョンの向上につながる
Webサイトの表示速度を早めることで、WebサイトにおけるCV数の向上や自社商品の購入、サービスの利用請求など、コンバージョンの向上につながります。
Webサイトがなかなか表示されないと欲しい情報を得るまでに時間がかかり、ユーザーが「このサイトでは欲しい情報がすぐ得られない」と感じます。サイトから離脱されると自社商品やサービスを知ってもらう機会を逃すため、コンバージョンにつながりにくくなるでしょう。
特にECサイトなど商品の購入をメインとしているサイトでは、ユーザーが高い購入意欲を持ちながら同じ種類の商品をいくつか比較検討している場合が多いです。Webサイトが表示されず商品の詳細がなかなか知れないとなった際には、購入を検討している商品の候補から外されてしまうでしょう。
検索順位の向上・アクセス増加が期待できる
Webサイトの表示速度が速いことで、直接的にSEOに関係するといったデータはありません。しかし、Googleではユーザーがサイトの表示速度を重視している点から、検索ランキングでサイトの速度を考慮するようにしたという発表をしています。
(出典:Google Search Central「Using site speed in web search ranking」)
そもそもGoogleは検索エンジンを利用するにあたって、ユーザーの快適かつ質の高い経験の提供を非常に重視しています。ユーザビリティを向上させるための1つの方法としてWebサイトの表示速度を上げることで、検索順位の上位化やアクセス増加が期待できるでしょう。
Webサイトの表示速度が遅い原因
Webサイトの表示速度が遅いと、ユーザーの直帰率が高くなり、コンバージョンにつながらなくなる可能性が高まります。直帰率は表示速度が遅いほど高くなる傾向にあり、表示速度が遅いとサイトへの信頼も低くなるおそれがあるため注意が必要です。
しかし、なぜWebサイトの表示速度は遅くなってしまうのでしょうか。以下では、原因として考えられることをいくつか紹介します。
画像・動画の容量
表示速度が遅くなる原因の1つは、画像や動画のファイルサイズが大きいことです。画像や動画のファイルサイズが大きいと、読み込むのに時間がかかるため表示速度も遅くなります。画像や動画をWebサイトにたくさん載せている場合は、その分読み込みが必要なためさらに表示速度が遅くなります。
改善には画像は画質を落とさない程度にサイズを圧縮したり、動画は動画配信プラットフォームを使用したりなどの対処が必要です。
プログラムの使用
Javascriptはプログラミング言語の1つで、テキストや画像をアニメーションのように動かすことができます。ユーザーの目を引くサイト作りには魅力的ですが、動的コンテンツが増えるとファイル容量やファイル数が増えて表示速度に影響を及ぼします。
動的コンテンツが多すぎると表示に時間がかかるだけでなく、サイトの見ずらさにもつながるため適度に使用するのがおすすめです。
タグの埋め込み数
例えば、サイトにどれくらいユーザーが来ているか、どのキーワードで流入しているかといった情報を得るためには、分析ツールを使用する必要があります。分析ツールの種類にはGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどさまざまありますが、使用時にHTML内にタグを埋め込むのが基本です。このタグを埋め込み過ぎていることで、表示速度が遅くなっている可能性があります。
サイトから多くの方法を得て分析するのは良いことですが、必要以上にタグを埋め込まないように注意しましょう。
Webサイトの表示速度の測定方法
Webサイトの表示速度が速いほうがよいとはいっても、実際にどのくらいの速度であればユーザーが快適にサイトを使用できるのでしょうか。Googleでは2.5秒以下がよいとしていますが、理想では1秒以内にするのがおすすめです。
(出典:Google Developers「Largest Contentful Paint (LCP)」)
世界的に有名なショッピングサイト「Amazon」でも、ページの表示速度には非常に厳しく実践・改善をしています。ページが表示されないことで売り上げを逃す可能性があるためです。
自社サイトがどれくらいのスピードで表示されているのか知るには、測定ツールを使用するのがベンチです。いくつか種類がありそれぞれ特徴が異なるため、あったものを選ぶのがよいでしょう。
以下では、測定ツールを紹介します。
Googleアナリティクス 自社サイトの分析にGoogleアナリティクスを使用している場合は、そのままツールないで表示速度を調べられます。Googleアナリティクスにログインしたら、左メニューから「行動」「サイトの速度」「概要」とクリックしていきます。表示速度が遅いと赤色で表示されるため、サイト内のどのページの表示速度が遅いのかが簡単に分かります。 |
Google PageSpeed Insights Google PageSpeed InsightsはGoogleが無料で提供しており、自社サイトの表示速度だけでなく、競合サイトの表示速度も確認できる便利なツールです。操作も簡単で、調べたいサイトのURLを入力するだけで表示速度が確認できます。 数値化されたスコアは70点が平均点となっており、80点以上であれば改善点はないと考えて問題ありません。修正方法も提示してくれるため、内容を参考に表示速度の改善に努めましょう。 |
Webサイトの表示速度の改善方法
Webサイトの表示速度の改善方法にはさまざまあり、簡単なものの1つに「WordPressの不要なプラグインの削除」があります。自社サイトを作った際に取り入れたプラグインで、今はもう使っていないという場合は削除するのがおすすめです。
プラグインをそれぞれ使用している場合であってもバージョンアップさせることで表示速度を改善できる場合もあるため試すのがよいでしょう。
以下では、他の表示速度を改善する方法をいくつか紹介します。
画像の最適化
画像のファイルサイズは表示速度が遅くなりやすい原因の1つのため、自社サイトに掲載する場合は注意してアップロードしましょう。データサイズを落とすことで大幅に表示速度を削減できます。
画像のファイル形式はPNG、JPEG、GIFなどの推奨形式で保存し、画像のサイズが大きい場合はリサイズをするのも1つです。WordPressを使用している老婆は、一括で画像を圧縮できるプラグインもあるため、導入するのもよいでしょう。
以下は、一括で画像圧縮できるプラグインの例です。
- Smush
- Imagify
- EWWW Image Optimizer
CDNの導入
CDNはContent Delivery Networkの略で、Webコンテンツを効率的に配送するためのネットワークのことです。世界中に分散配置されたキャッシュサーバーを利用して、ユーザーへコンテンツを届ける仕組みになっています。導入することでアクセスの集中やコンテンツの容量に、表示速度が左右されにくくなるのが特徴です。
サーバーへの負荷軽減だけでなく、効率のよいコンテンツの配信などメリットが多いため導入を検討するのもよいでしょう。
ソースコードの軽量化
Webサイトを構築するソースコードが長かったり余分な改行が多かったりすると、読み込む容量が増えて表示速度が遅くなります。使用していないコードやページに不要な空白・改行、必要のないコメントアウトなどは削除しましょう。
無料でソースコードを圧縮・軽量化してくれるツールもあるため、ツールを使用するのもよいでしょう。ソースコードを入力するだけで圧縮してくれますが、ときに圧縮したソースコードに不具合が出る場合があります。そのため、圧縮前のソースコードは念のため残しておきましょう。
AMPの実装
AMPとは、Accelerated Mobile Pagesの略で、スマホやタブレットなどモバイル端末でのページ表示を高速化するためのプロジェクト・フレームワークです。設定することでHTMLの機能を一部制限され、Webサイトの表示速度が速くなります。
利用にはHTMLを編集する必要があるため、あまり知識のない方には難しい方法です。しかし、WordPressの場合はAMPに対応したテーマを使用するだけなので簡単に導入できます。さまざまなAMPに対応したテーマがあるため、好みに合わせて利用するのがよいでしょう。
まとめ
Webサイトの表示速度はユーザーの顧客満足度やコンバージョン、検索上位の向上などに大きく関わるため、できる限り早くすることが大切です。自社サイトの表示速度はGoogleアナリティクスやGoogle PageSpeed Insightsなどの測定ツールで確認できるため、まずは現状を把握するのがよいでしょう。
表示速度が遅くなる原因には画像や動画の容量が大きいことや、プログラムやタグを多く使用していることなどが挙げられます。画像や動画は圧縮したりサイズを小さくし、不要なプログラムやタブは削除しましょう。また、CDNやAMPの導入・実装もWebサイトの表示速度改善におすすめです。