内部のSEO対策とは?外部SEOとの違い・ランキング向上施策も解説
【この記事はこんな方におすすめです】
- ・SEO対策を最近始めた方、引き継いだ担当者の方
- ・「内部施策」「内部対策」と聞いたものの、実際やるべきことについてよく理解できていない方
- ・外部SEOとの違いが知りたい方、他のSEO対策との関連性を知りたい方
内部SEO対策とは、検索エンジンマーケティングにおいて重要な施策の一つです。サイト内のコード周りを最適化したり、モバイルユーザーにも見やすいサイトにしたりと、数多くの指標を見ながら、一つずつ対策を行っていきます。
特定のキーワードで検索順位を上げたいのであれば、内部SEO対策は必ずやるべきと言える施策です。この記事では、SEOの内部対策について具体的に分かりやすく紹介しつつ、コンテンツSEO・外部SEOとの違いについても解説します。
SEOの内部対策とは?
SEOの内部対策とは、自社サイトにおける検索結果の順位アップを狙いとして、内部リンク構造や、コンテンツの充実度や更新頻度を上げるための施策です。
サイトや記事コンテンツの内容を適切にGoogleに伝えるのが、内部施策の目的です。HTMLタグ・CSSなどを適切に使用することも内部施策のうちに含まれ、内部施策の具体的なチェック項目としては20種類以上にも上ります。
【参考】SEOとは?検索エンジンの仕組みと3つの施策を解説!
内部SEOと外部SEOの違い
内部SEOは、外部環境には関係なく、自社のサイトに対して改修を行うことです。
一方で外部SEOとは、外部サイトから「被リンク」や「サイテーション」をもらうための施策です。内部SEOとは異なり、サイト内部に対して施策を講じるものではなく、外部サイトから自社の対策サイトに向けて、評価を与えるための施策となります。
特に被リンク(外部のサイトから自社へリンクを貼ってもらうこと)は、SEO効果が非常に高いので、【外部SEO≒被リンクを貼ってもらうための施策】とも言えます。質の高いサイトから被リンクをもらうことで、サイトの信頼性が上がるため、検索順位の向上も見込めます。
ただし、質の低いリンクを貼られると、スパムと判断されることもあるので、自作自演のリンクはおすすめしません。有益なコンテンツを作成して、自然に被リンクをもらうことが、真の外部SEOと言えるでしょう。
内部SEOとコンテンツSEOの違い
コンテンツSEOは、厳密には内部SEOの対策の一つです。サイト内の有益なコンテンツが増えれば、それだけでサイトの信頼性が高まります。
そもそもGoogleは、ユーザーが求める情報に対して、適切なページにアクセスできるよう整理するのが、最大のミッションとなります。つまり、良質なコンテンツを定期的に投稿することは、SEO対策においてもプラスの影響を与えます。
多くの方にとっては、「内部のSEO対策」というとHTMLタグ周り・コード周りの改修をイメージしやすいかもしれませんが、コンテンツSEOにも取り組むことが実は非常に重要です。また、作成したコンテンツは内部リンクでつなげることも大切であり、クローラーの回遊性アップにつながります。
内部SEOとテクニカルSEOの違い
内部SEOとテクニカルSEOは、ほぼ同じ意味合いで使われることが多いですが、内部SEOを細かく分けると「テクニカルSEO」「コンテンツSEO」に分かれるイメージとなります。
テクニカルSEOは、検索エンジンに対してどうサイトの内容を適切に伝えるかにフォーカスした意味合いです。例えば、URLの正規化・モバイルフレンドリー対応・表示速度の改善などが、テクニカルSEOの一種として挙げられます。
テクニカル面の改善がそのままSEO対策につながるので、作業を定型化しやすく、Google Search Consoleなどで施策の効果が分かるので、まず最初に取り組みやすい施策です。
内部のSEO対策はなぜ重要?
SEOの内部対策が重要な理由として、主に以下3つの理由・目的があります。
・クローラーの巡回を促す目的
・Googleにサイト内容を正確にインデックスしてもらう目的
・ユーザビリティを向上させる目的
SEOの内部対策は、「サイトの減点を抑える施策」と言われることもあります。それに対し、外部対策は「サイトの加点をもらう施策」と言えます。
クローラーに自サイトを巡回してもらい、しっかりとGoogleのデータベースに登録させないと、そもそも検索結果にも表示させられません。また、内部対策がボロボロのサイトは、ユーザビリティも悪いと判断されるので、検索結果も上がりにくくなります。
そのため、SEO対策に本腰を入れて取り組む場合は、内部のSEO対策から始めるべきと言えます。
【SEOの内部対策①】ユーザビリティ向上施策
国際標準化機構であるISOにおいて、ユーザビリティは「有効性」「効率性」「満足度」の3つの軸があることが明示されています。Webサイトもユーザーにとって使いやすい・分かりやすいものであることが大切であり、ユーザビリティが高まればサイト内の滞在率・回遊率の向上が期待できるでしょう。そして、それがSEOの評価にも直結します。
ページの表示速度を上げることはもちろん重要ですが、それ以外にもぜひ講じておきたいユーザビリティ向上施策を2つ紹介します。
モバイルファーストインデックスに対応
現在、Googleはスマートフォンサイトをランキング評価の主軸にしています。つまり、モバイルサイトが汚い・最適化されていないと、SEOにおいて悪影響を与え、最悪の場合インデックスされない恐れもあります。今までPCサイトのみ注力していた場合は、レスポンシブ対応も含め、モバイルサイトの最適化を早急に行いましょう。
文字サイズを適切に設定
ユーザビリティ向上施策としてシンプルですが、意外と忘れやすいのが「文字サイズ」の設定です。特に、スマホサイトの文字が適切でない場合には注意が必要です。Google Search Consoleのレポートで「テキストが小さすぎて読めません」とされた場合は、なるべく早めに変更しましょう。なお、Googleが現在推奨しているフォントサイズは16pxですので、それを基準に調整することをおすすめします。
【SEOの内部対策②】インデックス改善施策
SEOで検索表示を目指すためには、まずは検索エンジンのデータベースにインデックスさせることが不可欠です。サイトに載っているテキストや画像、動画ファイルなどについて、クローラーが解析しやすいように、タグ周りを適正化したり、サイト構造・ディレクトリ構造を分かりやすくしたりする必要があります。
Google Search Consoleではインデックスの登録リクエストができるので、基本的には24時間程度でインデックスしてくれます。また、以下のような施策を講じることで、よりスムーズにインデックスされるようになるので、ぜひ試してみてください。
<title>や<h1>の最適化
内部SEO対策として、まず重要なのがHTMLタグの最適化であり、その中でもtitleタグ、h1タグの最適化が必須です。キーワードを入れることが重要となりますが、あまりに多く詰め込みすぎるのはかえってユーザビリティを損なうので、注意しましょう。
また、titleタグとh1タグを一度設定(最適化)したら、基本的にはあまり頻繁には変更しないようにしてください。
【参考】見出しタグとは|SEO担当者が意識すべきルール・ポイント
meta descriptionの最適化
meta descriptionは、Googleのページの検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドにおいても、「スニペットとして使用される可能性があるため重要」と記載されています。多くのサイトでは、記事コンテンツの冒頭文がディスクリプションに使いまわされているケースがありますが、基本的には各ページ固有の文章を設定することが推奨です。
altタグの最適化
画像のaltタグをしっかりと記述することは、画像が表示されないときの代替テキストとして使用されるほか、検索エンジンに画像の情報を伝えるためにも重要です。また、画像検索で活用されたり、アンカーテキストと同等に扱われたりといったメリットもあるので、一つ一つの画像に対して、丁寧にaltタグを記載しましょう。
【SEOの内部対策③】クロール巡回最適化施策
クローラーがWebを巡回し情報収集することで、自社のサイトがGoogleのデータベースに登録され(インデックスされ)、検索結果に表示されるようになります。Googleのクローラーでは、幅広くWeb上の情報を収集する「Googlebot」や、動画向けの「Googlebot-Video」、画像向けの「Googlebot-Image」などが、クローラーの種類として挙げられます。
以下で紹介する施策は、Googleのクロール巡回をスムーズに促すために重要な施策なので、ぜひチェックしてみてください。なお、以下で紹介する内容以外にも「パンくずリストの設定」「リンク切れしているページの削除」といった対策も重要です。
ページ表示速度の改善
Webサイト・ページの表示速度は、Googleも計測しており、表示時間や読み込み時間、操作が可能になる時間を取られています。
モバイル検索のランキングの要素にも使用されており、あまりにページ速度が遅いページには評価を下げられてしまうので注意しましょう。
Javascriptの最適化
「JavaScript SEO」と呼ばれるSEO対策もあり、JavaScriptでWebサイトを制作している場合は、JavaScriptの最適化も必要です。
代表的な施策例としては、以下の内容が挙げられます。
・robots metaタグを再確認する
・互換性のあるコードを使用しているかどうかの確認
・適切なHTTPステータスコードを使用しているかどうかの確認
・画像の遅延読み込みのテスト
・フラグメントの代わりにHistory APIを使用する
・Webコンポーネントをサーチエンジンフレンドリーに対応させる
・Ajaxを適用する
XMLサイトマップの作成と登録
Google検索セントラルによれば、500ページ以上あるサイトや、サイト内リンクや外部被リンクが少ないサイト、画像や動画が多いサイトは、XMLサイトマップが必要とされています。
GoogleがURLを見つけ、クローラーの巡回を向上させるためにも、sitemap.xml EditorやXML Sitemaps Generatorなどのツールを使用して、サイトマップを作成しましょう。その後は、sitemap.xmlファイルをドメイン直下に設置し、最後にGoogle Search Consoleでサイトマップを送信してください。
まとめ
SEOの内部対策には、「ページ速度の高速化」「モバイルファーストインデックスへの対応」「404エラーページの設定」といったように、まずはユーザビリティをしっかりと担保することが大切です。
そのうえで、「パンくずリストの設置」「SSLの適用」「XMLのサイトマップ」の作成などを行い、クローラーの巡回を促すことも並行して行いましょう。
SEOの内部対策は、初心者の方や素人の方が着手しようとすると、時間がかかるうえに費用対効果が悪い場面も往々にしてあります。まずは自社のサイトにおいて、どの部分にボトルネックがあるのかを、理解することから始めるとよいでしょう。
バースタイプでは、無料のSEO診断を行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。