SEOに強いキーワード選定方法|おすすめのツール5選も
【この記事はこんな方におすすめです】
- SEO対策を最近始めた方、引き継いだ担当者の方
- キーワード選定の方法について基礎から知りたい方
- キーワード選定の方法を体系的に理解し、キーワード選定に便利なツールも知りたい方
SEO対策を講じる中で、コンテンツSEOに取り組む方も多いのではないでしょうか。どのキーワードで上位表示を狙うかによって、コンテンツSEOの難易度が変わるので、キーワードの選定は非常に重要です。
当記事を読んで、ぜひSEOに強いキーワード選定方法を理解しましょう!
キーワード選定とは?
SEOにおける「キーワード選定」とは、SEOで狙うべきキーワードをピックアップする作業です。
>>関連記事:SEOとは?検索エンジンの仕組みと3つの施策を解説!
1つの記事コンテンツにおいて、1つのテーマ(キーワード)を狙って、コンテンツづくりを進めていくのが、コンテンツSEOの王道です。【どのようなユーザー層が検索するか】→【どういった悩み・疑問を持った際に検索するか】→【具体的にどんなキーワードで検索するか】…こうしたフローが、まずはキーワード選定の根幹となります。
例えば、「平泳ぎ やり方」と「平泳ぎ 速くする」という2つのキーワードでは、ユーザーが求めている内容・ニーズが異なることが分かるでしょう。またペルソナユーザーも、「平泳ぎ やり方」では水泳初心者であることが想像できますし、「平泳ぎ 速くする」だと、ある程度泳げる方・水泳を習っている方などがペルソナと想像できます。
私たちもそうですが、ユーザーは、気になったことがあればあまり考えずに、ふっとググります。ユーザーが「ググりそうなキーワード」を先読みして、適切なコンテンツを提供してあげるのが、Googleとコンテンツ制作者の役割です。
自社が集客したいペルソナが持ちうる疑問・潜在的なニーズから、キーワードを洗い出す作業が、キーワード選定となります。
キーワード選定の重要性
キーワード選定が重要な理由は、コンテンツSEOにおける「戦略」部分に当たる作業だからです。
例えば、自社のサービスや自社が呼び込みたいペルソナユーザーとかけ離れた、キーワードを選定し、コンテンツ作成をしても、それは事業にとってあまりプラスにならないでしょう。また、誰も検索しない(検索数が少ない)ようなキーワードを狙っても、費用対効果が小さく、PVを大きく稼げない可能性があります。
しかし、じゃあ今度は「脱毛 はじめて」「脱毛 おすすめ」のような、検索数の大きいキーワードの記事ばっかり書いてしまうと、競合も強いので、中々上位表示ができません。
つまり、キーワード選定は非常に奥が深く、【キーワードの方向性】【キーワードの難易度】どちらも両立して考えていかないと、コンテンツSEO施策自体が失敗に終わってしまう恐れがあるのです。一方でCVに近いキーワードで上位表示ができれば、事業の売り上げにも直結します。
SEOに強いキーワード選定の方法
キーワード選定の方法は、多数あるので、人それぞれ異なります。王道なのは、自社のサービスで獲得したいキーワードを数個決定し、そのキーワードの顕在層・潜在層が検索しそうなキーワードを拾ってくる方法です。
ここからは、SEOに強いキーワード選定の方法として、無料ツールで可能な王道の方法を1つご紹介します。
①対策キーワードを決定
まずは、どんなキーワードで自社のサイトを上位表示させたいかを考えましょう。
その際に、サイトのテーマと目的を明確にすることが大切です。例えば、HRシステムを扱っている会社のコラムに、全く関係ない「スポーツの記事」が入っていても、HRシステムの情報を求めてきたユーザーが、スポーツの記事にアクセスする可能性は低いでしょう。
そのため、サイトのテーマを明確にして、その対策キーワードから離れないように、専門性を高めていく必要があります。
その際、ターゲットのユーザー層をしっかりセグメント分けしておくことも重要です。どのようなユーザー層(年齢・性別・住まいの地域・職業…)に、自社サイトへ訪れてほしいのかを明確にしてくと、キーワード選定のブレがなくなります。また、余力があれば、ペルソナ像(ターゲットよりも詳細にユーザー像を設定する)も作っておくとよいでしょう。
②対策キーワードの関連キーワードを取得
対策キーワードが決まったら、そのキーワードに関連するキーワードを一気に取得していきます。その際、後程紹介する「ラッコキーワード」などのツールを利用するとスムーズです。
またツールではなく、実際に検索結果を目視で確認したり、SNSのトレンドなどをチェックしたりすることもおすすめです。
③各キーワードの検索ボリュームを確認
対策キーワードの関連キーワードを取得したら、各キーワードの検索ボリュームを確認しましょう。検索ボリュームは、SEOツールを使用して確認できるほか、Google広告キーワードプランナーでも確認が可能です。
検索ボリュームが大きいほど、上位表示した際の流入数も多くなりますが、競合サイトが多いのも事実です。そのため、サイト開設初期はまずは複合キーワードなどで、検索数が少ないキーワードも狙っていく必要があります。これが「コンテンツSEOは、成果が出るまでに時間がかかる」と言われている所以です。
Knowクエリ・Doクエリ・Howクエリ・Goクエリと、クエリの種類もカテゴライズしながら、対策するキーワードの優先度を決めていきましょう。
SEOやるなら必須?キーワード選定におすすめのツール
以下では、コンテンツSEOに取り組む際に活躍する、キーワード選定ツールを5つご紹介します。無料で使用できるツールと、有料のツールがありますので、まずは一つずつチェックしてみて、自社にあったツールを使用してみてください。
キーワード選定はあくまで方針なので、実際は記事制作が動かないと、SEOにおいて意味を成しません。以下で紹介するツールを活用しながら、効率よくキーワード選定を進めていきましょう。
①【無料】ラッコキーワード
引用:ラッコキーワード
ラッコキーワードは、「サジェストキーワードの抽出」に特化したツールで、基本的には無料で使用できます。
狙いたいキーワードで検索すると、それに応じたサジェストキーワードを一気に出してくれるので、キーワード選定が非常にはかどります。また、一覧でだしたサジェストキーワードを、Google広告キーワードプランナーに入れれば、検索ボリューム・競合性を一括で確認できるので、それをもとに対策するべきキーワードが決まってくるでしょう。
「ラッコキーワード+Google広告キーワードプランナー」は、ブロガーなどもやっているキーワード選定方法なので、お手軽かつお金もかからない点がメリットです。一方で、より詳細な分析にはどうしても限りがあるので、本格的にSEOに取り組む場合は、有料ツールを利用したほうがよいでしょう。
②【無料】Google広告キーワードプランナー
引用:キーワード プランナー
Google広告キーワードプランナーは、Googleが提供している無料のツールです。Google広告のアカウントを作成すれば、だれでも簡単に使用できます。
Google広告キーワードプランナーではキーワードごとの月間検索ボリュームの分析や、特定のキーワードと関連するキーワードの調査、キーワードごとの競合性(※ただし、広告出稿の際の競合性)などを確認することが可能です。
調査した関連キーワードのリストなどは、CSVファイルやスプレッドシートなどにエクスポートすることもできるので、非常に便利でしょう。
ただし、本来はGoogle広告を使っている方向けのツールなので、実際に広告を出向している方のみ、詳細な検索ボリュームなどが開示されます。
③【有料】Ahrefs
引用:Ahrefs
Ahrefs(エイチレフス)は、SEOの関連分析の中でも、特に被リンク分析に強みを持っているツールです。しかし、キーワード選定にも大きく役立つツールとなっており、その機能が「Keyword-explorer(キーワードエクスプローラー)」や、「Site-explorer(サイトエクスプローラー)」です。
競合がオーガニック検索(自然検索)で獲得しているキーワード、URLを一気に抽出できるので、競合分析をしたうえでのキーワード選定に役立ちます。
世界中で使用されているSEOツールなので、本格的にコンテンツSEOに取り組む場合は、ぜひ登録しておきたいツールです。競合サイトの被リンク・アンカーテキストなどが確認できるので、被リンクされやすいようなコンテンツを作成していくことも可能になるでしょう。
④【有料】MIERUCA
引用:MIERUCA
MIERUCA(ミエルカ)は、SEO効果の高いコンテンツマーケティングを行うのにおすすめのツールです。
サイトが狙っているキーワードで、最適なキーワードを導き出してくれるキーワード分析ツールや、特定のキーワードの検索結果画面を追跡したうえで、キーワードに対する検索結果の傾向や、競合サイトの分析を把握できるSERP(検索結果)分析など、豊富な機能が多数あります。
また、特定キーワードの検索順位・順位変化を日ごとに記録できるので、GRCやBULLといった順位計測ツールの代用としても、利用できるでしょう。月額利用料金は安くはないですが、新規トピック分析・競合流入キーワード調査・クエリタイプ分析・被リンク分析など、総合的に網羅できるツールなので、コンテンツSEOに取り組むのには非常におすすめのツールです。
⑤【有料】Keyword Map
引用:Keyword Map
Keyword Map(キーワードマップ)は、SEOに強い効果的なキーワード選定が可能です。関連キーワードの抽出から、キーワードマップの作成までを短時間で行ってくれます。特にドメインを入力するだけで、その対象のサイトが、どのキーワードで上位表示できているかを確認できる機能は便利です。競合サイトとの差分を明確にできるので、自社サイトの弱みをあぶり出し、作成が必要なコンテンツに対して、優先度が明確になるでしょう。
他にも、競合の広告の調査やユーザーのニーズ調査なども可能です。ユーザーのニーズ調査を使用すれば、競合サイトがまだ発見していない独自の新しいキーワードも狙えるでしょう。
大手の事業会社や、SEOのコンサル会社も導入している、実績のあるツールなので、安心して利用できます。
まとめ
SEOはキーワードの陣取り合戦といっても過言ではありません。キーワードを全く意識せずに、どれだけ質の高い記事を書いても、検索結果の上位には表示されませんし、表示されても大きなPVは見込めません。
【サイトが狙うべきキーワード候補を出し→コンテンツ化するキーワードを絞り込み→キーワードを検索ボリューム・クエリごとに分類して優先度を決め→コンテンツを制作】この流れがキーワード選定の基礎です。
キーワード選定は、戦略的な要素が非常に問われる作業なので、プロに外注する方・会社も多くいます。バースタイプでも、サイトの無料診断を行っており、狙うべきキーワード例をご提案することも可能です。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。