SEOで重要な検索意図とは?調査方法やコンテンツ作成のコツを解説
「検索者がそのキーワードを検索した目的」のことを検索意図と言い、上位表示するためには意図を達成できるコンテンツを作らなければなりません。
しかし、同じキーワードでも検索者によって意図は異なります。全てのユーザーの意図に応えるためには、あらゆる検索意図を想定し、情報を網羅的にまとめる必要があります。
当記事では、検索キーワードに込められた検索意図の探し方や重要性をお伝えします。検索順位が伸び悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
【この記事はこんな方におすすめです】
- 狙ったキーワードの検索順位に伸び悩んでいる方
- コンテンツを作っているのに成果に結び付いていない方
- 検索ユーザーの意図やニーズを知りたい方
検索意図とは?
検索意図とは、「検索者がそのキーワードを検索した目的」のことで、ユーザーインテントとも呼ばれます。何かしらの疑問や悩みを解決するために検索することが多く、どのような状況で何を知りたくて検索したのかを想定することで検索意図は見えてきます。
例えば、新しいパソコンの購入を検討している場合「パソコン 人気」や「パソコン おすすめ」といったキーワードで検索をかけます。検索キーワードに直接「新しいパソコンを購入したい」と入力する方は少ないです。検索キーワードには直接出てこない、ユーザーの隠れた目的こそが「検索意図」です。
コンテンツSEOにおいては、ユーザーの検索意図を把握し、検索意図を満たすコンテンツを作ることが大切です。
検索意図を満たすことが重要な理由
検索意図を満たすことが重要な理由は2つあります。
●Googleに評価されやすい
Googleの検索エンジンでは、ユーザーが知りたい情報が掲載されている記事・サイトであるほど上位に表示されるようになっています。Googleはユーザーファーストを掲げており、ユーザーに対して「優れた検索体験の提供」を行っているためです。検索意図を反映したコンテンツはGoogleに「ユーザーのためになる質の高いサイトである」と評価され、上位表示される可能性が高まります。
●多くのユーザーにアプローチができる
ユーザーの知りたい情報が記載されていないコンテンツは、ユーザーの需要が満たされず必要とされません。ユーザーの検索意図となる目的や欲求を理解することで、ユーザーの需要に沿った的確なコンテンツを作成できます。
多くのユーザーにアプローチをするには、ユーザーが知りたい表面的な情報に加えて、情報を深掘りした専門性の高い内容をコンテンツに盛り込むことです。ユーザーの検索意図を満たす、ほかのサイトにはないオリジナルのコンテンツを作成することでサイトが差別化され、Googleにも評価されやすくなります。
以上のことから、検索意図に応えられていないコンテンツは、ユーザーからも検索エンジンからも必要とされません。検索エンジンから評価を集め、多くのユーザーに訴求するためには、検索意図やニーズに合った情報を提供することが必須と言えます。
SEOにおける検索意図の分類
人が何かを検索する時、大きく4つの意図があると言われています。
- Know:知りたい
- Do:したい
- Go:行きたい
- Buy:買いたい
また、それぞれの検索意図によって入力された検索キーワードを「クエリ」と言い、それぞれKnowクエリ、Doクエリ、Goクエリ、Buyクエリと言います。
Knowクエリについて
Knowクエリとは、「何かの情報を知りたい」という検索意図を持ったキーワードです。Knowクエリの検索キーワードの例には、次のようなものがあります。
- クエリとは
- 生姜焼き 作り方
- ブロッコリー 栄養分
- 便秘 改善方法
評価されるページとしては、記事コンテンツが多く、コンテンツマーケティングで攻めるべき王道のクエリといえます。一方で「知りたい」と思っていても、「行動に移したい」とは思っていないユーザーも多いので、コンバージョン獲得にはやや遠い側面もあります。
Doクエリについて
Doクエリとは、「何かをしたい・やってみたい」という検索意図を持ったキーワードです。「アプリをダウンロードしたい」「転職したい」「新幹線のチケットを取りたい」など、「~したい」という意図を示すキーワードがDoクエリに該当します。
Doクエリの検索キーワードの例には、次のようなものがあります。
- Instagram ダウンロード
- ホテル 予約
- パソコン 修理
- リフォーム 見積り
Doクエリを検索するユーザーは、検索キーワードに対して前向きな行動意欲があるため、コンバージョンに繋がりやすい傾向があります。コンテンツで検索上位を狙う場合はKnowクエリと組み合わせるなど、ユーザーの目的・意図にしっかり寄り添いましょう。最近ではYouTubeなどの動画コンテンツや、画像コンテンツが上位表示されることもあります。
Goクエリについて
Goクエリは、「特定の場所に行きたい」「WEBページにアクセスしたい」という検索意図を持ったキーワードです。「メルカリ」「Amazon」等と特定のサイトを検索するものや、駅・レストラン等の場所への行き方や道順を調べるキーワードもGoクエリに該当します。
Goクエリの検索キーワードの例には、次のようなものがあります。
- Amazon
- Apple サポート
- 東京駅 行き方
- Twitter ログイン
場所を検索する場合は、Googleマップが検索結果の上位に表示されることがほとんどです。店舗ビジネスをしている場合は、MEO対策(マップ最適化)を行い検索結果への露出を増やしましょう。
Buyクエリについて
Buyクエリは、「特定の商品やサービスを購入したい」という検索意図を持ったキーワードです。「パソコンを購入したい」「美容液の口コミを知りたい」など購入の検討段階ではあるものの、将来的に高い成約率が期待できるクエリです。
Buyクエリの検索キーワードの例には、下記のようなものがあります。
- 出産祝い おすすめ
- 美容液 口コミ
- 冷蔵庫 比較
- 40代 男性 プレゼント
購買意欲の高いユーザーが検索するキーワードなので、検索上位であれば高いコンバージョンが見込めます。コンテンツでは検索キーワードに関連した商品情報だけでなく、商品に付随する知識や商品購入ページを記載し、ユーザーの求めるニーズに深く対応することが重要です。
検索意図の調べ方・方法
検索意図に沿ったコンテンツを作るために、ユーザーの検索意図を調べる3つの方法をご紹介します。
サジェストキーワードを分析
サジェストキーワードとは、検索窓にキーワードを入力すると表示される候補キーワードのことです。入力されたキーワードに関連したキーワードや、ユーザーが実際に検索しているキーワードが表示されます。
例えば、「東京 観光」というキーワードを検索窓に入力すると「東京 観光 一人」「東京 観光 穴場」等がサジェストキーワードとして表示されます。「東京 観光 一人」では、一人で東京観光するのに最適なスポットが知りたいという検索意図が想像できます。
サジェストキーワードは、過去の自分の検索履歴も反映しているため、検索意図を分析したいときはシークレットモードで検索することをおすすめします。
上位ページを分析
Googleは、「検索者のニーズを満たしたコンテンツ」だと判断したページを検索結果の上位に表示しています。そのため、現時点で検索上位に表示されているページは、ユーザーの検索意図を満たしたコンテンツであると言えます。どんな情報が載っているのか入念にチェックしましょう。見出し(hタグ)を見ると内容やコンテンツのボリューム(情報の網羅性)を知ることが出来ます。
ただし、上位サイトよりも高い順位を狙うためには、より有益なページを作らなければなりません。自社ならではの知識やノウハウを加えて、競合サイト以上にユーザーの検索意図を満たすコンテンツを作りましょう。
知恵袋で悩みを探す
ヤフー知恵袋をはじめとするQ&Aサイトは、一般ユーザーの疑問や悩みがたくさん詰まっているので、非常に参考になります。上位サイトが取りこぼしている検索意図を発掘できるかもしれません。そのキーワードではどのような質問が多く寄せられているか、どのような悩みを抱えているのかを確認しましょう。
例えば、Yahoo!知恵袋で「SEO対策」と検索すると下記のようなQ&Aが見つかりました。
「クローラー」や「ドメイン年齢」「htmlタグ」「メタタグ」に関する質問が知恵袋に上がっており、ユーザーの検索意図を知る手がかりとなります。
コンテンツを作る前に、Q&Aサイトを見て競合サイトが取りこぼしているユーザーニーズがないかをチェックしましょう。
まとめ
検索結果の上位を狙うためには、Googleから「ユーザーニーズを満たしたコンテンツ」だと判断されなければなりません。そのためにはユーザーの検索意図を正しく把握し、有益な情報を届けなければなりません。
ユーザーの検索意図を探る手がかりは、「既存の上位表示ページ」「質問サイト」「サジェストキーワード」にヒントが詰まっています。ユーザーのあらゆる検索意図をくみ取りユーザーニーズを満たしたコンテンツを作っていきましょう!
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