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検索クエリとは?分析方法やクエリの種類をSEOプロが解説

検索クエリとは?分析方法やクエリの種類をSEOプロが解説

検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンに入力した語句のことを指しており、ユーザーのニーズそのものと言えます。「ユーザーニーズを満たしたページ」から優先的に検索結果に表示されるため、SEO対策において非常に重要です。

当記事では、検索クエリに含まれる検索者の意図やニーズの調べ方をご紹介し、SEO対策で取り組むべき課題の発見方法までお伝えいたします。

検索クエリについて理解を深め、SEO対策を効率的に進めたい方はぜひ参考にしてください。

【この記事はこんな方におすすめです】

  • 検索クエリからユーザーの意図やニーズを正しく分析したい方
  • コンテンツを作っているのに成果に結び付いていない方
  • 狙ったキーワードの検索順位に伸び悩んでいる方

検索クエリとは

検索クエリとは

検索クエリとは、「Google等の検索エンジンの検索窓にユーザーが入力した語句のこと」を指します。

本来「クエリ」とは「質問」を意味し、ソフトウェアに対してデータの問い合わせや要求をすることを指します。ユーザーが疑問に思ったことを検索窓に入力し検索エンジンに質問をすることから、検索窓に入力された語句のことを「検索クエリ」と呼んでいます。言い換えれば、検索クエリはユーザーが知りたいニーズそのものと言えます。

SEO対策において、ユーザーがどういった意図で検索行動を起こしたのか、どういったニーズがあるのかを理解することは非常に重要です。検索クエリからユーザーの検索意図を汲み取り、求めている情報を分かりやすく届けることを意識しましょう。

検索クエリと検索キーワードの違い

検索クエリと検索キーワードは、主語が「検索ユーザー」なのか「WEB運用者側」なのかで異なります。

  • 検索クエリ:実際にユーザーが検索窓に入力した語句
  • 検索キーワード:WEB運用者側がマーケティング活動のために使用する語句

検索クエリは、誤字脱字や表記ゆれを含む、ユーザーが実際に検索した語句や語句の組み合わせのことを指すのに対し、検索キーワードは、広告運用者やマーケティング担当者がサイトへ集客するために設定する語句のことを指します。

検索クエリの種類

検索クエリの種類

検索クエリは、ユーザーの意図や目的によって種類が分類されます。今回は、Andrei Broderの「A taxonomy of web search」で提唱された下記3種類の検索クエリについてご紹介します。

  1. トランザクショナルクエリ(取引型)
  2. ナビゲーショナルクエリ(案内型)
  3. インフォメーショナルクエリ(情報型)

トランザクショナルクエリ(取引型)

トランザクショナルクエリとは、一般的にdoクエリとも呼ばれ「特定の行動を目的とした検索クエリ」のことです。商品の購入・資料請求・ダウンロード等の取引が目的となっていることから、取引型とも呼ばれます。

このクエリには、「何かをしたい・やってみたい」「特定の商品やサービスを購入したい」等の検索意図があります。前向きな行動意欲があるため、SEO対策を行うことでコンバージョンを獲得しやすい傾向があります。

SEO対策に適したページとしては主にトップページやサービスの商品ページになり、SEO業者はDoクエリをキーワードとして狙うことが多いです。

【トランザクショナルクエリ(取引型)の例】

  • ホテル 予約
  • パソコン 修理
  • リフォーム 見積り
  • 化粧品 通販

ナビゲーショナルクエリ(案内型)

ナビゲーショナルクエリとは、一般的にgoクエリとも呼ばれ「特定のサイトにアクセスすることが目的の検索クエリ」を指します。サイトへの案内を目的にしていることから、案内型とも呼ばれます。

このクエリには、「特定のWEBページにアクセスしたい」といった検索意図があり、大手企業や有名サイトの指名検索が多い傾向があり、SEO対策には向かないクエリとなります。

【ナビゲーショナルクエリ(案内型)の例】

  • Amazon
  • Twitter ログイン
  • 天気予報
  • 〇〇 公式サイト

インフォメーショナルクエリ(情報型)

インフォメーショナルクエリとは、一般的にknowクエリとも呼ばれ「情報収集が目的の検索クエリ」を指します。このクエリには、「方法を知りたい」「疑問や課題を解決したい」といった検索意図があります。

SEOで評価されるページとしては、記事コンテンツが多く、コンテンツマーケティングで注力すべき王道のクエリといえます。一方で「知りたい」と思っていた場合でも「行動に移したい」とまでは考えていないユーザーも多いため、コンバージョン獲得にはやや遠い傾向があります。

SEOの観点では、商品の認知度の向上やブランディング、被リンク獲得といった効果が見込めます。

【インフォメーショナルクエリ(情報型)の例】

  • 生姜焼き 作り方
  • 歴代総理大臣
  • 便秘 改善方法
  • 確定申告 期限

検索クエリの分析方法

検索結果から自社サイトにアクセスしてくれた人が、どのような検索クエリで流入しているのかは、「Googleサーチコンソール」で確認することが出来ます。

Googleサーチコンソールとは

検索トラフィックを計測するためのツールで、Googleが無料で提供しています。Googleアカウントがあれば利用できるので、未登録の方は、Googleサーチコンソールの公式ページから自社サイトを登録しましょう。

検索クエリは、左のメニュータブ「検索パフォーマンス」から確認できます。スクロールすると下記画面が表示されますので、「クエリ」を選択してください。すると、実際に検索結果から流入があった検索クエリが一覧で表示されます。

検索クエリの分析方法

クエリごとのクリック数と表示回数も確認できます。CTR(クリック率)や掲載順位も設定で加えることが可能です。また、Googleサーチコンソールには絞り込み機能も搭載されており、期間を指定したり特定ページに絞って流入クエリを調査することも出来ます。

SEO対策での検索クエリの活用方法

流入が取れている検索クエリが分かると、SEO対策を進める上での課題や改善項目まで明らかになります。

例えば、「掲載順位が低いのに表示回数が多いクエリ」は、優先的にSEO対策を強化したいキーワードと言えます。なぜなら、掲載順位が上がると表示回数は更に増えるためアクセス増加が見込めるからです。

また、「掲載順位は高いのにクリック率が低いクエリ」は、ページのタイトルやディスクリプションの改善が必要です。検索上位を取れていても、流入に繋がらなければSEO対策を行っている意味がありません。上位を獲得できているページを特定し、クリック率を改善しましょう。タイトルやディスクリプションには、ユーザーがクリックしたくなるような文言を入れることがポイントです。

ユーザーニーズの分析方法

コンテンツSEOを行う上で、最も重要なのが「ユーザーの検索意図やニーズを満たしたコンテンツを作成すること」です。検索クエリから、ユーザーニーズを分析する3つの方法をご紹介します。

サジェストキーワードを分析

サジェストキーワードとは、検索窓にキーワードを入力すると表示される候補キーワードのことです。入力されたキーワードに関連したキーワードや、ユーザーが実際に検索しているキーワードが表示されます。

例えば、検索窓に「大阪 観光」と入力すると「大阪 観光 一人」「大阪 観光 穴場」等がサジェストキーワードとして表示されます。「東京 観光 一人」では、一人で東京観光するのに最適なスポットが知りたいという検索意図が想像できます。

サジェストキーワードは、過去の自分の検索履歴も反映しているため、検索意図を分析したいときはシークレットモードで検索することをおすすめします。

上位ページを分析

Googleは、「検索者のニーズを満たしたコンテンツ」だと判断したページを検索結果の上位に表示しています。そのため、現時点で検索上位に表示されているページは、ユーザーの検索意図を満たしたコンテンツであると言えます。上位表示されているページにはどんな情報が載っているのかを入念にチェックしましょう。

質問サイトで悩みを探す

ヤフー知恵袋をはじめとするQ&Aサイトには、一般ユーザーの疑問や悩みが詰まっています。検索エンジンとは違う切り口からユーザーのニーズを分析できるため、上位サイトが取りこぼしている検索意図を発掘できる場合があります。そのキーワードではどのような質問が多く寄せられているか、どのような悩みを抱えているのかを確認しましょう。

まとめ

検索クエリは、ユーザーが実際に検索窓に入力した語句のことを指し、ユーザーニーズを表しています。SEO対策では、「ユーザーニーズを満たしたコンテンツを作ること」が求められるため、検索クエリを分析することは重要です。Googleサーチコンソールを使って自社サイトの検索クエリを調査し、上位表示を目指しましょう。

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