強調スニペットとは?表示方法と表示されるメリットをSEOの観点で解説
Googleの検索を利用していると、通常の検索結果と異なる表示を見かけることがあります。
その中でも、「強調スニペット」と呼ばれる表示をご存じでしょうか?強調スニペットは、通常の検索結果より上部に表示されるため、サイトの流入アップにつながる表示です。
今回は、Google検索の強調スニペットについて詳しく解説していきます。
強調スニペットとは
強調スニペットとはユーザーが質問を含む語句を検索したときに、検索結果の上部に回答が表示される仕組みです。
通常の検索結果と異なり、質問に対する答えが、サイト内から抜粋される形で表示されます。
そのため、ユーザーは手間なく知りたい情報を手に入れることができるのです。強調スニペットは、ユーザーへの回答だけでなく、サイトへのURLも表示されます。
表示される種類
強調スニペットは、質問と回答内容にあわせて、あらゆる方法で表示されます。2022年現在、下記の4種類で表示されています。
・文章と画像
サイト内の段落タグ(pタグ)部分のテキストと、関連する画像が表示されます。
・表
サイト内のテーブルタグ(tableタグ)部分が表示されます。
・リスト
サイト内のリストタグ(ol・ul・liタグ)部分のテキストがリスト形式で表示されます。
・動画
サイト内ではなく、Youtubeに投稿されている動画と、関連する情報が表示されます。
ナレッジパネルとの違い
検索結果以外で表示される情報として、「ナレッジパネル」があります。ナレッジパネルは、検索クエリに対する情報が、簡潔にまとめられる表示パネルのことです。
強調スニペットと目的が似ていますが、情報を引用している場所と表示される場所が違います。ナレッジパネルは、人、物、組織、事などが保存されている情報ネットワークが情報元です。
また、表示される箇所も強調スニペットとは違い、パソコンでは検索結果の右側、スマホでは強調スニペットよりも下に表示されます。
強調スニペットに表示されるメリット
強調スニペットの表示によって、ユーザーはほしい情報がすぐ手に入ります。
それでは、強調スニペットで表示されると、どんなメリットがあるのでしょうか?
サイトへの流入が増える
強調スニペットは、検索結果で1位になっているサイトよりも上部に表示されるため、多くのユーザーに見てもらうことができます。
強調スニペットには、サイト名やサイトのURLも表示されるため、より詳細な情報を知りたいユーザーがサイトへアクセスしてくれるかもしれません。
このように、強調スニペットに表示されれば、検索結果で1位になっていないキーワードからの流入増加が見込めます。
音声検索の回答にも出力される
強調スニペットに表示される情報は、音声検索の回答にも出力されることがあります。
音声検索を利用しているユーザーは少ないですが、今後普及することで、より多くのユーザーにサイトを認知してもらえるでしょう。
これまで見込めなかった音声検索の新規ユーザー獲得につながるメリットがあります。
認知度の向上が見込める
強調スニペットでは、引用元のサイト名やサイトURLが表示されます。通常、検索結果よりも上にサイト名を表示させるためには広告費用が必要です。しかし、強調スニペットであれば広告費用は必要ありません。
今までサイトを知らなかったユーザーに対して、無料で認知向上を目指すことができます。
ユーザーからの信頼が得られる
強調スニペットは、Googleが回答として適切であると判断した情報が表示されます。検索結果で上部に表示されているサイトは、ユーザーから信頼を得やすいでしょう。
ユーザーに信頼してもらえれば、他のキーワードで表示された際もクリックされやすくなり、アクセス向上にもつながります。
強調スニペットに表示されるための方法
強調スニペットは、ユーザーにとってもサイト運営者にとってもメリットがあります。では、どうすれば強調スニペットに自社サイトが表示されるのでしょうか?
現在、強調スニペットの表示はGoogleのロボットが自動で表示しています。表示させたいからといって対策を行っても、必ず表示される方法はありません。
そこで、強調スニペットに表示されるために、最低限必要とされる条件をご紹介します。まずはここで紹介する方法を実践してみてください。
検索結果で上位表示する
強調スニペットは、ユーザーへの回答であることから、正確な情報でなければなりません。Googleが正確で適切な情報であると判断できるように、引用してもらいたいページは上位表示させておきましょう。
該当ページが上位表示していれば、Googleがコンテンツを引用する可能性が高くなります。
簡潔な回答を記載しておく
ユーザーが求めている情報に対して、的確な回答があれば引用されやすくなります。強調スニペットの表示領域は広くないため、回答となるコンテンツはなるべく簡潔にまとめましょう。
例えば、ユーザーが「日本の都道府県数」を検索したとした場合、どのような回答がいいのでしょうか?
この場合、ユーザーが最も知りたいことに対する簡潔な回答は「47都道府県」です。曖昧な表現や、冗長な表現は避け、短い文章で回答するコンテンツを意識しましょう。
適切なHTMLタグでマークアップする
コンテンツは、Googleのロボットが読み取れる内容で記述しなければいけません。
コンテンツに使用されているHTMLタグによって表示方法が変わるため、適切なHTMLタグを使ってマークアップしておきましょう。
ただし、そのタグを使用したからと言って、必ず強調スニペットに選ばれるわけではありません。適切なマークアップは、強調スニペットへの表示だけでなく、SEOでも効果を発揮します。
見やすいサイトづくりのためにも、SEOのためにも、HTMLタグは適切なマークアップを行いましょう。
Googleのポリシーに準拠する
強調スニペットでは、本文のコンテンツがそのまま引用されて、検索結果上で表示されます。多くのユーザーが目にするため、不適切な内容や露骨な性表現などは避けるようにしましょう。
Googleは、検索結果に表示されるコンテンツについてのポリシーを公表しています。強調スニペットに限らず、検索結果で表示される可能性があるものは、Googleのポリシーに準じて作成しましょう。
強調スニペット表示の注意点
メリットの多い強調スニペットですが、表示されることでデメリットも発生します。
まず、強調スニペットに選ばれた場合、そのページは検索結果内に表示されません。順位が下がってしまうわけではありませんが、広告と勘違いしたユーザーはクリックをしてくれない可能性も考えられます。
さらに、質問に対する回答が表示されるという性質上、回答が得られたユーザーは、サイトをクリックせず終わってしまうかもしれません。
こういった面から、強調スニペットが表示されたクエリによっては、サイトへのアクセス数が減少する可能性もあります。
また、強調スニペットに表示された場合でも、今後も掲載され続けるわけではありません。その時の状況やユーザーの需要により、表示されるサイトや表示内容は変化します。
1度掲載されたからといって安心するのではなく、サイト内は最適なコンテンツを更新しておくようにしましょう。
まとめ
SEOでもよく耳にする「強調スニペット」。ユーザーの質問に対して、検索結果上で回答が得られる、Googleの便利な機能です。
ユーザーが手間なく情報を得られるだけでなく、サイト運営者へのメリットもたくさんあります。
Googleが自動で表示しているため、対策により必ず表示される保証はありません。しかし、引用されやすくするためには、サイト内コンテンツの入れ方が重要です。
バースタイプでは、SEO対策に関する情報やご質問に対応しています。どういった対策をすればいいのか、自分のサイトのタグが正しいかなど、強調スニペットに関するご質問もお気軽にお問い合わせください。