リスティング広告のキーワード選定方法は?注意点やおすすめツールもご紹介
リスティング広告を出稿する際には、必ず打ち出したいサービスや商品に関連するキーワードの選定が必要です。適切なキーワードを選定することで狙ったユーザーにしっかり届き、広告の効果が期待できます。また狙っていないユーザーには広告が届かないように設定をすることも大切です。
当記事では、リスティング広告のキーワード選定方法を解説します。キーワード選定における注意点やおすすめのツールを知って、効果的なリスティング広告を打ち出しましょう。
【この記事はこんな方におすすめです】
- リスティング広告を打ち出したい人
- リスティング広告を打ち出しているものの、効果を感じられていない人
- リスティング広告のキーワード選定の方法が分からない人
リスティング広告のキーワード選定とは?
リスティング広告とは、キーワード連動型広告と呼ばれ、ユーザーが検索した際に検索結果の上部または下部に表示される広告のことです。ユーザーが検索した際のキーワードに連動して表示されるため、表示させるためのキーワード選定が重要となります。
広告はユーザーに見てもらい行動を起こしてもらうことで意味を成します。そのため、ユーザーの目に留まるにはまず、ユーザーが目にする場所に広告を出稿しなければなりません。キーワードの選択を間違うと、狙っていないユーザー層に届いて広告費を無駄にしたり、広告を見てもらえず効果がないといったこともあります。
広告を出稿して狙ったユーザーに届けるには、ターゲットとなるユーザーの検索意図を把握することが大切です。検索エンジンでどういった検索語句で探すかを検討し、リスティング広告を効果的に打ち出しましょう。
リスティング広告のキーワード選定方法
リスティング広告のキーワード選定をする際は、リスティング広告を出稿する目的と目標を決める必要があります。目的と目標によって、広告のターゲットや費用が異なるためです。
商品やサービスの存在を知ってほしいのか、または購入してほしいのか、目的を達成するにはどのようなユーザーが必要であるか明確にしましょう。
目的と目標を明確にすることで狙ったユーザーに届くキーワードで広告が出稿でき、効果も期待できます。
以下では、リスティング広告のキーワード選定の方法を順に解説します。
軸となるキーワードを選定する
リスティング広告のキーワード選定をする場合は、まず軸となるキーワードを選びましょう。軸となるキーワードとは、商品やサービスのメインとなる言葉のことです。軸となるキーワードを選定するポイントは、できるだけ多くの関連するキーワードを出すことです。キーワードは後に絞ることになるため、始めは考えられる最大限のキーワードを出しましょう。
たとえば、スピーカーの最新モデルの広告を打ち出したいときは、スピーカーの関連する単語を書き出します。
- スピーカー
- ブルートゥーススピーカー
- Bluetoothスピーカー
- ワイヤレススピーカー
- 高音質スピーカー
キーワードがうまく出せない場合は、Google Search Consoleやキーワードプランナーといったツールを利用するのも1つです。
かけ合わせるキーワードを調査する
軸となるキーワードが決まったら、軸のキーワードにかけ合わせるキーワードを決めます。いくつかのキーワードを合わせることで、より見込みの高いユーザーに届けられるためです。
たとえば、高音質のBluetoothスピーカーを求めているユーザーに広告を届けたい場合は、「Bluetoothスピーカー」だけで検索する人は少ないでしょう。「Bluetoothスピーカー 高音質」などと、求めるスピーカーの特徴をいくつか合わせて検索するはずです。軸となるキーワードに、商品を購入してくれるであろう見込みの高いユーザーが求めるキーワードをかけ合わせていきしょう。
キーワードは下記のようにかけ合わせます。
- Bluetoothスピーカー 高音質
- ワイヤレススピーカー 最新モデル
- 高音質スピーカー 安い
- ブルートゥーススピーカー おすすめ
軸となるキーワードは2〜3語までにします。4語以上でも設定できるものの、検索数が極端に少なくなるため広告の効果が薄くなる可能性があるため気を付けましょう。
マッチタイプを設定する
キーワードを決めたらマッチタイプを設定します。マッチタイプは、設定したキーワードで広告が表示される範囲を制限し、想定外の検索語句での広告配信を防げる設定です。マッチタイプが適切に設定されていない場合、成果の見込みの低いユーザーの検索結果に表示され、狙ったターゲットに届かないという可能性があります。逆に表示回数を狭くしすぎて、収益の機会を逃す場合もあるでしょう。
最初はキーワードを部分一致で設定し、幅広くユーザーにアプローチするのが一般的です。部分一致での配信は効果が期待できる上に、新しいニーズを発掘できたり成果のよいキーワードに出会えるメリットがあります。成果の高いキーワードが分かったら、キーワードに設定するのもよいでしょう。
除外キーワードを洗い出す
コンバージョンにつながらないキーワードは、除外キーワードを設定することで無駄な広告配信と成果につながりにくいキーワードへの費用を抑えられます。不要なキーワードを除外すれば、より費用対効果の高いキーワードに注力でき、狙ったユーザーにだけアプローチが可能です。ただし、除外しすぎると狙ったユーザーへのアプローチの機会損失を招く場合もあるため注意しましょう。
以下に該当する検索語句は、除外キーワードの対象となります。
- コンバージョンに至ってないものの、予算を浪費しているキーワード
- 広告主のサービスと関連性が低いキーワード
- 「返品」「キャンセル」「故障」などのネガティブキーワード
- 競合他社のサービスや商品名を含むキーワード
リスティング広告のキーワード選定で注意すること
リスティング広告のキーワード選定は、一度だけでなく長期的に調整する必要があります。運用開始後にコンバージョンにつながりそうなキーワードを新しく追加したり、不要なキーワードは停止、または除外しましょう。
成果の高いキーワードの入札価格を上げることで、さらに高い成果につながる可能性も高まります。運用開始後も、ユーザーの検索している検索語句を続けて把握することが大事です。
以下では、リスティング広告のキーワード選定で注意することを解説します。
除外キーワードが少ない
除外キーワードの設定数が少ないと、狙っていないユーザーに広告を配信して無駄な費用を浪費する可能性が高いです。ネガティブキーワードは必ず設定して、広告のレポートを確認しながら効果の見込めないキーワードは定期的に除外しましょう。除外キーワードの設定は積み重ねが大事です。
除外キーワードでは表記ゆれは除外されません。たとえば、「Bluetoothスピーカー おすすめ」を除外設定しても、「Bluetoothスピーカー オススメ」では広告が配信されます。また、記号や絵文字なども登録できません。長すぎる検索語句も除外されず広告が配信されてしまうため、上記注意点を抑えて除外キーワードを設定しましょう。
成約単価の関連性を考慮する
キーワードが決まったら、サービスや商品がコンバージョンにつながったときの利益に対して、どれくらいの広告費が適当かを考えます。
キーワードの入札価格が効果に見合った金額になっているか、また広告を打ち出した際に、競合に勝てるキーワードなどに注目します。入札単価を高くすると競合サイトには勝てるものの、広告費が高くつきます。逆に安すぎると競合サイトに勝てず、ユーザーに届きません。
決めたキーワードの入札単価をGoogleのキーワードプランナーで確認して予算がどれくらい必要になるかを予想し、広告を打ち出すか考慮しましょう。
おすすめのツール
効果的にリスティング広告を打ち出したい場合は、広告の効果が出ているかデータから確認し、改善していくことで高いコンバージョンにつなげられます。キーワードの検索状況を確認するには、いくつかの無料ツールを使用するのがおすすめです。
Googleではリスティング広告運用に役立つ、キーワードプランナーやGoogle Search Consoleといった無料のツールが展開されています。また、ラッコキーワードもキーワード選定で役立つため、ぜひ利用しましょう。
以下では、上記で紹介したツールを詳しく紹介します。
キーワードプランナー
キーワードプランナーとは、リスティング広告を出稿するための入札単価やキーワードごとの月の検索数を調査できるGoogleの無料ツールです。
キーワードプランナーでできることは下記の通りです。
- キーワードの検索数の確認
- 検索キーワードと関連性の高いキーワードの確認
- 検索キーワードで期待できる検索ボリュームの予測
- キャンペーンプランの作成
キーワードプランナーに登録したら、「検索ボリュームと検索の予測を取得しましょう」を選択します。サービスや商品に関連するキーワードを入力して「開始する」をクリックすると、広告クリック数や表示回数、費用、平均クリック単価などが簡単に分かります。
Googleのリスティング広告の出稿はもちろん、リスティング広告運用で重要となる除外キーワードの設定も、キーワードプランナーから設定可能です。
参考サイト:Google「キーワードプランナー」
ラッコキーワード
ラッコキーワードとは、調査したいキーワードを入力するとサジェストキーワードを一瞬で取得してくれる無料のキーワードサーチツールです。キーワード選定の軸となるキーワードに対して、ユーザーがどのような検索語句で検索しているかがすぐに分かります。
無料のラッコキーワードでは検索ボリュームを調べられないため、Googleキーワードプランナーと併用して使うと便利です。Googleキーワードプランナーではキーワードごとの検索ボリュームを確認できます。ラッコキーワードで気になるサジェストキーワードをコピーして、Googleキーワードプランナーに張り付け無料で検索ボリュームを確認しましょう。
Search Console
Search Consoleとは、インターネット検索を分析するGoogleの無料サービスです。「サチコ」と略して呼ばれることもあります。Search Consoleの「検索パフォーマンス」機能を使用すると、検索されたキーワードの表示回数やクリック数、平均掲載順位、ページの問題点などが確認可能です。
たとえば、Googleでページが表示されていない場合は、Googleがページを発見していないのか、または発見されているものの、インデックスされていないといった原因が考えられます。URL検索ツールを使えばページのインデックスの有無が確認でき、インデックスされていない場合はどこに問題があるかが分かります。
使用する場合は、Google Search Consoleにアクセスし「今すぐ開始」からはじめてください。
まとめ
リスティング広告のキーワード選定とは、検索結果に表示させるためのキーワード選びのことです。適切なキーワードでないと、狙っていないユーザーに広告が届いて広告費を無駄にする場合もあるため、サービスや商品にあったキーワードで広告を出稿することが大事です。
キーワード選定では、まず軸となるキーワードを選び、より見込みの高いユーザーに広告を届けるため軸のキーワードにかけ合わせるキーワードを選びます。キーワードを決めたら、マッチタイプや除外キーワードを設定して、狙っているユーザーに広告が届くよう精度を上げましょう。
バースタイプでは、Googleのリスティング広告やYouTube、InstagramなどのSNSで、収益増加を意識した広告を出稿しています。広告を出稿したい方は、ぜひ一度気軽にお問い合わせください。