リスティング広告の費用対効果を高める方法を解説
リスティング広告は比較的低価格で出稿ができることから、多くの企業が出稿しています。基本的に高い広告費を積めば上位表示ができコンバージョンにつながりやすいものの、多くの広告費がない場合は上手に広告を打ち出さなければなりません。広告を出稿した後も効果的なキーワードを見つけたり広告を見直したりして、長期的に費用対効果を高めることが大事です。
当記事では、リスティング広告の費用対効果の仕組みや費用対効果を高める方法について解説します。
【この記事はこんな方におすすめです】
- リスティング広告で費用対効果が低く悩んでいる人
- リスティング広告の費用対効果とはなにか分からない人
- リスティング広告の出稿でより費用対効果を高めたい人
リスティング広告の費用対効果について
リスティング広告とは、ユーザーが検索した際に、検索上位または下部に表示されるテキスト型の広告のことです。リスティング広告の費用対効果は、打ち出す広告のサービスや商品の種類や単価、ページのクオリティなどによって高くなったり低くなったりします。
そのため、リスティング広告運用では費用対効果の検証は必要不可欠です。定期的に検証することで結果から費用対効果が低い理由を見つけ、改善に講じることが重要になります。
以下では、リスティング広告の全体的な仕組みと費用対効果について、詳しく解説します。
リスティング広告の費用の仕組みについて
リスティング広告は別名「クリック課金型広告」とも呼ばれ、広告が検索結果に表示されるだけでは費用がかからず、ユーザーが広告をクリックしたときのみ費用が発生します。1回のクリックにおける費用を設定し、他競合とのオークションで広告表示順位が決定する仕組みです。
広告と紐づける検索キーワードのクリック単価(入札単価)は検索キーワードによって異なり、クリック単価が高いほど上位に表示される可能性が高まります。ただし、クリック単価だけでなく、広告の品質や広告先ページの品質の高さなど総合的に順位が決まるため、一概に金額が高ければ検索順位は高くなるとは言えません。
検索結果の上部に表示されるほど高いコンバージョンが期待できるものの、費用が高くつく場合もあります。
費用対効果が高い基準は?
「費用対効果が高い」と一口に言っても、効果の基準は広告を出稿する目的によってさまざまです。
たとえば、リフォームの相談や水道トラブルの修理といった問い合わせ・サービスの提供を目的をする場合、コンバージョンの増大が費用対効果の高さに該当します。一方で、多くの方に商品・サービスの存在を知ってもらうことを目的とする場合、広告を出稿した後のサイトのPV数が費用対効果につながります。
そのため、リスティング広告を打ち出す際は、広告を出稿する目的と目標を明確にしてから広告を打ち出すことが大切です。
リスティング広告の費用対効果を高める方法
リスティング広告は多媒体の広告に比べて、費用対効果が高い広告と言われています。ユーザーにとって興味・関心の高い内容に合わせて、広告を打ち出せるためです。
しかし、広告の打ち出し方によっては効果が得られず、費用だけがかさむということもあります。リスティング広告で費用対効果を高めるには、いくつかの方法に沿って広告を打ち出すことが大事です。
以下では、リスティング広告の費用対効果を高める方法について解説します。
出稿するキーワードの調整
リスティング広告では、広告に紐づける検索キーワードの選定が大きく費用対効果に影響します。広告に関連の薄い検索キーワードでは上位表示を狙うのが難しいため、広告と検索キーワードの内容にズレがないようキーワードを選びましょう。
まずは、ユーザーが検索すると思われる広告の商品・サービスにつながる検索キーワードを設定することです。SEOのツールを販売している場合は「SEO ツール」、お風呂のリフォームのサービスを提供している場合は「お風呂 リフォーム」といった具合です。商品やサービスの特徴を足して、よりニーズの見込めるユーザーに届く検索キーワードにするのもよいでしょう。低価格が自慢であれば「お風呂 リフォーム 安い」など、特徴をキーワードに加えます。
広告を出稿したら、コンバージョンの高いキーワードを優先的に配信してください。成果の低い広告は出稿を停止することで、無駄な費用を抑えられます。
サイトリンクの有効活用
サイトリンクとは、検索結果に表示させる広告のタイトルと説明文に加えて、特定のページのリンクを設置できる機能のことです。
ユーザーが広告をクリックしてから欲しい情報を探すのではなく、直接欲しい情報にたどり着けるといったメリットがあります。視認性が高くなることでクリックされる可能性が高まり、広告を上位表示させる要素となるため設定するのがおすすめです。
サイトリンクを設置する上でのポイントは下記の通りです。
- リンクのタイトルは短く分かりやすい文章にする
- サイトリンクでも説明文を設定する
- サイトリンクは最低8つを設定する
説明文とサイトリンクを多く設定することで検索結果の画面占有率が上がり、クリックにつながる可能性が高くなります。ただし、リンク先のコンテンツが似ていると、同じコンテンツを掲載しているとみなされ、審査に落ちる場合もあるため注意が必要です。
リスティング広告用のLPを製作する
LPとはランディングページの略で、広告をクリックした先のページのことです。LPでは商品やサービスの訴求を行い、コンバージョンまで完結させることを狙います。リスティング広告先を広告用のLPにすることで、より商品やサービスの魅力に特化した魅力を伝えられます。
LP製作のポイントは、サイトに飛んだときのファーストビューでユーザーに強い印象を与えることです。サイトのページの上部で強い印象を与えることで、サイトからの離脱を防ぎます。ユーザーの心を掴む魅力的なキャッチコピーや画像・動画の2要素で構成しましょう。
ファーストビューの後は商品・サービスの説明、ユーザーの不安を解消する利用者の声やFAQの情報を盛り込みます。最後に機会損失を防ぐため、ページ内のフォームを設けてください。
広告ランクを理解する
検索結果の上部に広告を表示させるには、広告ランクについて理解し対策をとることが大事です。広告ランクとは、広告の表示順位・優先度のことで、広告ランクを高めることで検索結果の上位表示が狙えます。
広告ランクに作用する要素は「入札単価」と「品質スコア」の2つです。また、下記の計算式で広告ランクが決まります。
広告ランク=品質スコア×上限クリック単価(入札単価)+広告表示オプション
品質スコアは、広告が検索するユーザーにとって有益な広告・情報であるかを評価するものです。検索するユーザーの求める情報や紐づける検索キーワードとの関連性、LPの利便性などが重視されます。
マッチタイプを使用する
マッチタイプとは、広告に紐づける検索キーワードとユーザーの検索するキーワードをどの程度一致させて広告を表示させるかの設定です。マッチタイプには3種類あり、目的に沿ってマッチタイプを設定することで狙ったターゲットに広告をしっかり届けられます。
3種類のマッチタイプは下記の通りです。
- 完全一致:検索キーワードと同じ検索語句だけで広告を表示させる
- フレーズ一致:検索キーワードと同じ意味を含む検索語句で広告を表示させる
- 部分一致:検索キーワードに関連する検索語句に広告を表示させる
キーワード登録の際にマッチタイプを設定していない場合は、すべて「部分一致」で設定されます。コンバージョンにつながりやすいマッチタイプは「完全一致」ですが、フレーズ一致や部分一致ではより広い範囲でユーザーに広告が届けられます。
リスティング広告と相性がいい商品やサービス
Web広告の種類は多岐にわたり、媒体に合わせて向いている商品・サービスが異なります。たとえば、ファッションや食べ物は画像があるほうがユーザーに視覚的にアプローチができるため、InstagramやTwitterなどのSNSで画像や動画で魅力を伝えるほうがコンバージョンにつながりやすいでしょう。
リスティング広告でも商品・サービスによって、リスティング広告に向いているものと向いていないものがあります。以下では、リスティング広告に向いている商品・サービスを4つ紹介します。
地域性のある商品・サービス
ケーキ屋や美容院など地域に密着したお店であれば、キーワードに地域名が入れられます。地域を限定することで、よりニーズの高いユーザーに広告を打ち出すことが可能です。キーワードの例は次の通りです。
- 嵐山駅 着物レンタル店
- 渋谷駅 美容院 おすすめ
- 福岡駅 もつ鍋
緊急性を伴う商品・サービス
ユーザーが早急に商品の購入やサービスの利用を求めているときほど、リスティング効果は高いとされています。ゆっくりとさまざまなサイトを比較検討する時間がないからこそ、ユーザーが即決する可能性が高いためです。
たとえば、下記のような商品・サービスは相性がよいでしょう。
- 鍵のトラブル
- 水回りの修繕
- 葬儀サービス
- 不用品回収
ユーザーは緊急を要しているため、上位表示されているサイトから比較検討します。緊急を要するサービスをリスティング広告で打ち出す場合は、特に上位表示が重要となるでしょう。
リピートされる商品・サービス
日用品や化粧品といった定期的に購入が必要な商品も、リスティング広告と相性がよいです。商品単価が低い場合でも、定期購入してもらえれば結果的に大きな売り上げが見込めます。また、継続的な購入が見込めるのであれば、広告単価が多少高くても利益の増加が期待できるでしょう。
リピートされる商品・サービスは、次のようなものです。
- サプリメント
- サブスクリプション
- スキンケア商品
- サプリメント
商品を購入した方に向けてメール広告などで再度商品の存在をお知らせしたり、お得な情報を伝えたりすることでリピート購入も促進できるでしょう。
市場に競合が少ない場合
商品やサービスの競合が少ない場合も、リスティング広告で高い費用対効果が期待できるでしょう。市場に競合が少ないと、検索上位に表示させやすいためです。
競合が少ないということは適切な広告の出稿とLPの作成、またユーザーにとって魅力的な商品・サービスであれば、競合と戦わずにコンバージョンを獲得できます。人気の高いキーワードほど入札単価が高額になる傾向にあるため、競合が少ないと費用も安く済むのがメリットです。
まとめ
リスティング広告で費用対効果を高めるには、出稿するキーワードを最適なものに設定し、LPでユーザーに商品・サービスの魅力を最大限伝えることです。サイトリンクを設定してユーザーへの可視性を高め、上位表示をさせるために広告ランクについて理解することも重要となります。
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